卒業研究のねらい

研究を通して深い理解と思考力の育成
教科書や教科書や雑誌で得られる一般的な知識も重要です。ただ,更に踏み込んで,特定の分野の深い理解をもとに自分で創意工夫をして,何かの目標を達成する姿勢を養ってほしい。特にものづくりを通して何かが得られればなおよい。
回路設計者としてのスキルの獲得
本研究室は,高周波の回路設計を主なテーマとしています。回路設計は現在目的に応じて様々な手法があります。実習や研究を通じて,入門レベルですが幅広いスキルを獲得して欲しい。
大学生活を悔いなくすごす
学生時代の最後の一年を悔いのない、充実した気持ちで送ってほしい。自発的な活動を期待しています。
研究生活に限りません。学生生活の中で特にしておきたいことを大切にしてください。もちろん社会人になってもやりたいことの多くは出来るものですが。
本研究室に限りませんが、これから卒業研究を始める人にアドバイスをします。

  • 研究は自主的・意欲的にやらないと進まない。
  • 研究室のメンバーや先輩・先生と積極的に意見交換する。
  • 一年間はあっという間です。充実した学生生活にしよう。

今までの座学中心の勉強とは違った活動となります。卒業研究を実りあるものにするために、心にとめておいてください。

卒業研究のテーマ

毎年の学生の希望状況により、研究テーマが若干変わる場合があります。最近のテーマおよび概要は以下の通り。

テーマ名 概要
注入同期発振回路の性能向上に関する研究 最近注目されてきた注入同期による発振回路の性能向上に関する研究を行い、新規回路の設計に取り組む。
発振器の干渉ノイズ解析および相互干渉に関する研究とIC試作 発振器や位相同期回路の低ノイズ化の検討および相互干渉に関する解析を行い、検証用IC設計を行う。
カップリングオシレータを用いた疑似量子コンピュータの検討 疑似量子コンピュータであるイジングマシンについて学び、発振器を用いたその実装化について検討する。

3年生向け研究室紹介のプレゼン資料

卒業研究の進め方

通信デバイス系の2研究室(木原研、吉村研)合同による全体ゼミ。卒研テーマごとに行われる個別テーマゼミと、実際に設計・製作・評価を行う研究活動に分けられます。
          

全体ゼミ 週1コマで卒研全体で行うゼミ。プレゼンテーション力をつけるため,前期はテーマを決めて10~20分程度の発表をする。後期は11月~12月に卒業研究の中間発表,3月には全員参加の最終発表を行う。
 テーマゼミ  テーマごとに週1コマ~2コマでテキスト輪講や,少人数の講義を行う。前期まででテーマに関する回路の基礎的な理解をしてもらう。
 設計・製作 卒業研究のテーマに沿った回路設計および製作。実機による特性評価および解析を行う。週1コマで1週間の進み具合をまとめて報告する。

年間スケジュールを以下に示す。年度によって前後する場合がある。
 学年 内容  
 3年  11月  研究系ガイダンス,仮配属   
     (基礎ゼミ,基礎学力の勉強会実施)  ゼミ・勉強会参加
   3月  卒研最終発表会・研究引継ぎ  聴講参加
 4年  4月  お花見会, 本配属  
    4月~  合同ゼミ,講義・輪講ゼミ 原理の理解,
テーマ検討 
    6月

 8月
 電子工作工房によるオープンキャンパス,
 (工作実験フェアへの出展(~2019年))
 前期打ち上げ
   9月   後期開始,実習ゼミ開始 実習開始
(設計・製作)    
  11月   研究系対抗ソフトボール大会
     卒研中間発表会
  12月   クリスマス会(忘年会)  測定・結果まとめ
  1月下   卒業論文提出 論文化,成果発表  
  3月上  卒研最終発表会, 卒業レセプション